利用者さんのやさしさに触れて

訪問看護

 

 

かなり前のことですが、訪問看護の利用者さんのやさしさに触れたエピソードを書いてみました。

 

とあるうちの男性利用者さま。

病名などは言えませんが、身体がしんどくてたまらない中、在宅生活を送られている方です。
今は、少し症状は落ち着いています。

 

身体が辛かった、2016年の春頃。

 

うちのステーションの先輩スタッフにも、ささいなことで激昂されることが多かったようです。

 

そういえば僕も、初めて訪問した時、レンジで温めたカレーが熱過ぎて、
めちゃめちゃ怒られた記憶があります。

 

そこから月日は流れ、今では少し症状も落ち着き、信頼関係ができたこともあり、
僕も、いつも楽しく訪問させていただき、とても良い時間を過ごしていました。

 

 

しかし、ある日。

 

その当時、ステーションがスタッフ変更などで大幅に訪問担当やスケジュールを変更したことで、
なんと、その利用者さまだけ僕が行くべきであった定期訪問が抜けてしまっていたのです…。

 

そのことに後日気づいた僕。

これはもう訪問看護師失格レベルの過ちだと思い、本人に直接謝りに行くことにしました。

あれ?でもそういえばそのあとも別スタッフが訪問したのに、何も言われなかったな…?

以前なら5分遅れたら電話をかけてくる方だったのに、かかってこなかったな…?

そんな疑問を持ちながら、本人のところへ訪問し、謝りました。

 

 

すると…

 

Aさん
「はい、そうでしたね」

 

「え、気づいておられたのに何も言わずにいてくださったのですか。」

 

Aさん
「だってその日大雨だったでしょ。だからスタッフみんな大変だと思って。だから電話せずにその日は自分で色々しました。」

と、笑顔でおっしゃいました。

 

 

利用者さまのやさしさに触れて、心が温まった1日でした。

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ABOUT US

こいちゃん
「自由に楽しく」をモットーに働く、28歳看護師。 2016年、勢いで京都に通所型多機能施設を立ち上げ、施設長になる。 そして、勢いではありませんが結婚して妻と娘がいます。 2025前後に独立することを夢見て「2025プロジェクト」を設立、仲間と一緒に日々突っ走っています。