ステロイドの基本 〜機序や特徴を知ろう〜

看護

 

 

こんにちは♪

時々やっている看護の自己学習を形にできて、なおかつ看護師道中膝栗毛をご覧のみなさまに少しでもお役に立てるなら…と学習記録兼記事を作ることにしました^^

 

今日は、看護師をしていたら避けて通ることのできない「ステロイド」について学習してみました^^

 

ステロイドとは?

ステロイドとは「ステロイド系抗炎症薬」のことで、抗炎症作用などのはたらきを持つ副腎皮質ホルモンが含まれた抗炎症薬のことをいいます。

 

SAIDsともいい、ステロイドを含まない抗炎症薬の総称であるNSAIDsという言葉と合わせて、看護ではよく聞く用語ですね。

 

ステロイドのはたらき

 


https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/knowledge/steroid/, くすりと健康の情報局ステロイド外用剤の上手な使い方 より

 

細胞に炎症反応が起こると、細胞の中でロイコトリエン、プロスタグランジンという生理活性物質が作られ、痛みや炎症が発生します。

 

ステロイドは、その生理活性物質の産生を抑える働きがあり、その働きによって炎症を抑えることができます。

 

代表的な作用としては

 

ステロイドの代表的な作用

抗炎症作用:  その名の通り、炎症を抑える

血管収縮作用:  血管を収縮させることで患部の発赤や腫脹をしずめます

免疫抑制作用:  サイトカイン合成などを抑制する

があります。

 

但し、その一方でステロイドには副作用もあるため、注意が必要です。

 

代表的な副作用

初期(開始後〜数日)

・不眠、うつ、精神高揚 ・食欲亢進 ・血圧上昇 ・浮腫

 

中期(数週〜1ヶ月)

・耐糖能障害(血糖上昇など) ・易感染性 ・白血球増多 ・中心性肥満 ・多毛

 

後期(1ヶ月〜長期使用)

・紫斑 ・骨粗鬆症 ・白内障、緑内障

 

などがあります。

 

ステロイド使用時の看護

 

ステロイドはとても有用な治療ツールですが、副作用もやはり多いです。

 

そこでステロイドを大量に使用する場合は、

 

・血糖値のモニタリング

・白血球数やNa上昇、K低下などの採血データの確認

・精神状態の観察

・感染予防行動をすすめる

などの看護が求められます。

 

その他、長期にわたるステロイド使用の日常的な看護として、

 

・適度に日光を浴びて運動

・食事療法(肥満の是正やカリウムを含む食品を多く摂るなど)

・手洗いやうがい・マスクの徹底

 

などは、やはり出来るようになっておきたいですね。

 

ステロイドは奥が深い!

 

ステロイドは、さまざまな治療において本当によく使われています。

その作用、副作用も、代表的なものだけでこんなにあるので、看護師を続けていくには勉強が必須ですね^^

 

また、ステロイドについて掘り下げて僕の学習備忘録もUPしていきたいと思います^^